温かなお皿 [イブの出来事] By Chiakiy(ブログ版)

温かなお皿 [イブの出来事] By Chiakiy(ブログ版)

UP 2002.01.13 
UPDATE 2009.04.17
 
温かなお皿




はじめに---

2001年12月25日
出張先 桑名のHOTEL で見た
江口香織原作のXマスドラマ
温かなお皿 [イブの出来事]について
思うところがあった ので
書こう と思ってます。

あなたは ところで これ見ました?
見逃したとしたら 残念なことです。
今井美樹と水野美紀と末永遥  この3世代の心理劇でしたが----。

圧巻は小粋なレストランでの
今井美樹と水野美紀の 会話シーンでした。




[温かなお皿]周辺の 参考事項 その1

原作は江國香織『温かなお皿』です。
(えくに・かおり)
彼女のプロフ です。

1964(昭和39)年東京生れ。
目白学園短期大学国語国文科卒。
アメリカのデラウェア大学に留学。
’89年「409ラドクリフ」で第一回フェミナ賞を受賞。
’91年刊行の『きらきらひかる』がベストセラーとなる。
’92年には『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞を受賞。
児童文学から出発し幅広い活動を展開する期待の新鋭。

「温かなお皿」は 1993 理論社より刊行の 短編集です。

「コスモスの咲く庭」
「ねぎを刻む」
「冬の日、防衛庁にて」
などをベースにして 今回ドラマ用に
彼女の監修のもと 再構成されました。





[温かなお皿]周辺の 参考事項 その2



辻仁成との合作『冷静と情熱のあいだ』が
映画公開される話題の女性作家・江國香織。
20代、30代の女性読者に確固たる支持基盤を持つ彼女には、
多くのベストセラーがあります。

その中で、彼女自身がとても大切にしている短編が、『温かなお皿』。
彼女が20代前半の頃に書いた瑞々しいラブショートストーリーで、
江國ファンにとっては宝物と言われているような1冊です。
それは美しく、しかもリアルに男女の心を切り取り、
ピンと澄んだ独特の空気感の中で繰り広げられる、
“きれい”なハートを持つ久々のラブストーリー。
見守るのはテーブルの上で良い香りを放つ、温かな料理たちです。

この短編『温かなお皿』に収められたラブショートストーリーを
豪華キャスティングを揃えてドラマ化。
江國香織監修の下、
新たな登場人物を加えて120分サイズで
クリスマスの二夜の物語に再構築されてます。

主人公は、静かに理性の箍をはずしていく美しい妻・藤島衿子(今井美樹)。

誰でも自分1人で密かに耐えるしかない悲しみや切なさがあります。
しかし、“ほんの少しの強さ”があるから、人間は綺麗でいられるのかも?。
年ごとに平静さを取り戻していく日本のクリスマス。
しかし、この妙な1年の節目が人々に与えるものは、
相変わらず大きいのでは?
それは「幸福感」? それともその裏返しの「孤独感」?
人はそれぞれの“事情”を背負い込み、様々な精神状態 でこの節目の日を迎えます。





スタッフ

原     作:  江 國 香 織 『温かなお皿』理論社刊
脚     本:  カリュアード
演     出:  源   孝 志
プロデューサー:  小川    誠 (関西テレビ)
           渡 辺 真沙子(関西テレビ)
           平 部 隆 明 (ホリプロ)
           三 瓶 慶 介 (ホリプロ)
           関 本 広 文 (ホリプロ)
企     画:  濱   星 彦 (関西テレビ)
制     作:  関 西 テレビ
           ホ リ プ ロ




キャスティング

*藤島衿子(45)…今井 美樹
美しく賢明な妻。
夫と娘からも尊敬されている。
ほぼパーフェクトな女に自分を教育してきたが、
実は、理性的な外見の内側に気性の激しさを内包している。

*高木千春(26)…水野 美紀
元々ファザコン気味であることは自覚していたが、
マジで藤島に惚れてしまった自分を少々持て余している。
イブの日、思わぬ人物と対決するはめになる。

*坂本裕作(27)…坂口 憲二
クリスマスだというのに都内を真面目に流すタクシードライバー。
半年前に会社が倒産して以来、
こうして食いつないでいる。
イブの日、偶然泣いている理由ありそうな女(衿子)を乗せてしまい、
翻弄されることに…

*藤島秋美(18)…末永  遥
藤島家の一人娘で、某私大の1年生。
新しくできた友人にはまだバレてないが、
実はまだ男と付き合ったことがない。
「自分は不器用かも」と最近思い始めている。
好きな男はいるにはいるが…

*林 健太(19)…安居剣一郎
藤島秋美の大学の同級生。
地方出身者だが、帰省もせず必殺のアルバイターと化している。
結構イケてるいい男だが、
金がないのが災いして彼女なし。
好きな女はいるにはいる。

*西田店長(35)…田口 浩正
林健太がアルバイトするコンビニの店長。
独身。モテない健太にシンパシーを感じている。

*山口佐和子(27)…鈴木 砂羽
高木千春の先輩。
千春にとってアドバイザー的存在。
しかし、的を射ているかどうかはわからない。

*給 仕 長 …藤村 俊二
衿子が千春を呼び出し、
クリスマスのランチをとる問題のレストラン「ジェローゾ」の給仕長。
つい2人の会話に聞き入ってしまう。


*藤島良介(50)…三浦 友和
大手家電メーカーの部長。
技術畑一筋の温厚篤実な男。
結構ときめいているが、
家族も愛している…つもりである。





STORY 1

藤島衿子(今井美樹)は、考える限り完璧な妻であり、母であり、主婦である。
それは家庭を「最高の安息の空間」としてプロデュースする彼女に対する、
夫の藤島良介(三浦友和)と娘の秋美(末永遥)の一致した見解だった。


18年前、社内でも話題の新卒美人秘書であった衿子を、熾烈な競争の末に手に入れたのは、
どちらかというと冴えない堅物の、良介というダークホースだった。
以来衿子はずっと美しく賢明であり続け、良介をサポートしてきた。
そのおかげで、今では良介もいっぱしの洗練されたナイスミドルとなり、
実直さに重みが加わり、さらには最年少で役員に名を連ねるという幸運をつかめたのだ。
良介は衿子を愛していた。いや、尊敬していると言う方が正しい。

しかし最近少々浮かれ気味かも知れない。
若く美しい部下と不倫をしてしまったからだ。
衿子が、この微笑ましいほど無用心なスキャンダルを知るのに時間はかからなかった。

衿子は自分に“嫉妬心”という生の感情がこんなにあったのか?と戸惑う思いだった。
用心深く丁寧に自分を教育してきたはずなのに…。

高木千春(水野美紀)は良介にとって、考える限り優秀な部下であり、魅力的な愛人である。
いや、少なくとも千春自身は「恋人」であると思い、振舞っている。
第一、プライドが許さないし、「愛人」という暗い響きが、根は保守的な彼女の価値観に合わない。
実際、彼女は純粋に良介が好きになってしまっただけだし、野心なども毛頭なかった。

 だが、その一方で、良介から聞かされる衿子の良妻賢母ぶりに
一種の敵対心を持っているのも確かだった。
やっと社会人としても自立し、組織でも認められ始めた千春にとって
良妻賢母は全く魅力のない地位だった。
自分の母がそうであったように、良介の妻がそうであるように、
料理の腕や内助の功で男をつなぎ止めるなんて空しい。
私は絶対にそうならない…。
それは、実は掃除も洗濯も得意で、料理も大好きだったりする自分へのアンチテーゼなのかも知れない。

 12月23日。日曜日だというのに、ゴルフ帰りの良介は千春のマンションに来ている。
「珍しいですね。休みの日に藤島さんが来るなんて」。
ある種の優越感を込めて千春は言ったつもりだった。
「いや、明日は家族と過ごすからね。君と1日早いイブを過ごそうと思って…」。
それは、千春が心の隅に押しやっていた良介の妻に対する敵対心に火をつけるに十分な言葉だった。
悪意のない良介の目に、妻や娘に対する「愛情」が見て取られる…。
良介が帰った後、いつものようにわざと散らかした部屋を掃除しながら、ジェラシーのやり場に困る千春。

その時電話が鳴り、思ってもみなかった人物から食事の誘いがかかった。
 「はじめまして、藤島の家内です。明日のお昼、ランチご一緒しません?」。

イブの日にレストランの食事で対峙する妻と愛人。
それは静かな波乱の始まりだった…。



-----まあ 圧巻の レストランシーン までの状況(それぞれの事情)説明としては うまくまとめてある KTVの告知文を借用 ご紹介。
レストランシーン以降に 実は chiakiy の ”思うところ” が 詰まっちゃってます。





STORY 2

藤島衿子(今井美樹)は夫・良介(三浦友和)が不倫をしていることに気がついた。
相手は夫の部下である高木千春(水野美紀)と夫の携帯から知るに至る。
衿子はいたって冷静に 千春と会う約束をする。


千春のほうは不倫相手の奥さんが出てきてしまった。
経験豊富な友達である山口佐和子(鈴木砂羽)に相対のアドバイスをもらう。
レストランでの初対面で気持ちが昂ぶっていたんでしょうね、
想像していた衿子の容姿(修羅場にふさわしい愁嘆場のおばちゃん風)の中年女性を衿子と間違えて声をかけてしまうミスをする。
給仕長から促されて見た先に,千春とは明らかにおんなのグレードが違う衿子が微笑んで挨拶している姿があった。

それでも千春はそのアドバイスどおりに細心の注意を払いながら食事を交わす。
罵倒を浴びせられるのか...おそらく食事などほとんど喉を通おらない....

衿子はいたって冷静。
それどころか、佐和子が底が知れてしまうのでしてはいけないと言っていた所作振る舞いを
完璧にこなす。

こんな人と私は張り合っていたのだ。しかも、話題も豊富で楽しい。
ん?楽しいわけない か...
いよいよ...でも、衿子は千春を見つめるだけ...千春は泣いてしまう。
千春にはこれが限界だったんでしょうね。

衿子は千春を置いて先に帰る。タクシーに乗り込む直前まで笑顔で千春に答えていたが、
タクシーが出発すると張り詰めていた糸が切れるかのように涙が...

実は、泣きたいのは衿子のほうも同じなのだ。
いや、それどころか、彼女 千春を
泣かせてしまったので 自己嫌悪さえ抱いていたんでしょう。

衿子の乗り合わせたタクシーの運転手・坂本裕作(坂口憲二)は
女性客が泣き出してびっくりしてしまう。
そして、彼女の行きたい海とか...
ホテルとか...ラーメン屋とかに行く。
途中のホテルでは、胸にもたれかけられてしまい、ドキっとするけど それ以上はね~えっ。

そのころ、良介は久々に家にいた。しかし、一人では食事も寂しいと
友達とクリスマスパーティをする予定だった娘・秋美(末永遙)を呼び戻す。
それにしても、衿子は何をしているのだろう...って、
衿子がで苦しんでいるのも知らず---

その良介の元に、別れる決心をした千春が良介が自分の部屋においていった
物(バスローブなど)を返しに来ていた。
時は、クリスマス。まるでクリスマスプレゼントのように 包まれていた。
そして、中には真っ白なメッセージカード。「白紙に戻しましょ」そんな意味がなんでしょうか?

千春は良介に会わず 玄関にプレゼントを置いて帰る。

帰路 千春は悲しみを癒そうとコンビニでねぎを買う。
彼女が悲しみを癒すときはいつもねぎづくし料理。

玲子は帰ってきた。そして、夫良介を見る。何もかもを知っている玲子。
何も知らない間に不倫が終わってしまった良介。
子にはなにやら良介が子供のように思える。
いや、男はいつまでも子供なのかもしれない。いつまでも、変わらない...

でも、女は違う。良介。女は変わるの。
変わるときに涙を流したけど、そのあと強く前進したんだから..
 





思うところ


男(三浦友和)は いい気なもん。

何が 起てゆこうとしているのか、何が起こったのか
正確に把握できてないんですから。
もっと人間観察に 感覚が研ぎ澄まされていたなら
気付いていたかもしれませんね。 

それに較べれば、3世代の彼女達---今井美樹と水野美紀と末永遥
それぞれが それぞれの立場の修羅場---試練を
くぐッちゃいます。

涙のなかに したたかで豊饒な明日があることを垣間見ながら、
それぞれの居場所で クリスマスを過ごしている。
レストランでの心理の葛藤劇そのものよりか 
それが終った後の
張り詰めていたものからの 心の開放は同じでも
その仕方や現れかたが それぞれの世代で 違ってたことに
自然な親しみを覚えます。

思うところがあった と書いたのはこのこと。

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プロフィール

ちあき

  • Author:ちあき
  • 白線同盟駆坂あかね様
     御賜物<KAREN>

     『 0 』 ( 2013.07.05 )

    作曲・MIDI制作 嶋 是一さん



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