同窓会へようこそ (~遅すぎた夏の帰郷~)

いわば 全編の謎解きとも言える 
哀切極まりない倉敷駅ホームの発車シーンを
エンドロールの映像に被せた源孝志さんの映像センスは
時代を超えて ちあきの こころを突き 捉えて離さないのです。

源孝志さんの ”私映像” との 強烈な印象を持ちました。

公式の なんとも愛情のない扱い が とても残念です。

 
同窓会07


































制作放映年       1999年 8月16日 21:00-22:54 

全話数   全1話

制 作         TBS/ホリプロ

プロデューサー  鈴木基之、関本広文

ディレクター・監督  源孝志

音 楽 P        伊秩弘将

脚   本   成田はじめ、源孝志

主 題 歌  エンドレスサマー

歌   手  ガーデンズ

出   演   豊川悦司、加藤あい(2役)、

        金子賢、茂森あゆみ、田口浩正、

           近藤芳正、筒井康隆、上原奈美、筒井真理子、峰岸徹、

           風吹ジュン、ほか


あらすじ

同窓会00













コンピュータープログラマーの坂木旬一(豊川悦司)は、
東京で妻1人子1人の家庭を構えている。

ある夏の午後、旬一のもとに故郷・倉敷の高校の
同窓会名簿が届けられる。


同窓会04
















上京して20年。旬一は家庭の事情などから、
その間一度も帰郷していなかった。
そして当時の恋人・中原祥子(加藤あい)とも
音信不通となっていた。

その祥子の名前を名簿で見つけると、
名字は変わっていなかった。
そんな時、なぜか祥子から電話が入り、
2人は同窓会の前日に再会することに。

しかし、倉敷にやってきた旬一が会ったのは、
祥子の娘・夏生(加藤あい)だった。
夏生は20年前の祥子に瓜二つで、しかも旬一に興味を持ち、
祥子への気持ちを確かめるような言動をとる。






同窓会01














次第に過去と現実の区別がつかなくなっていく旬一。

彼女は夏生なのか、それとも…。

(TBS公式HP http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/lineup/d1169.html より)




坂木旬一(豊川悦司)目線の作りでしたが、
他者の視線も交えて、
1999年8月時点の 
”遅すぎた夏の帰郷(倉敷への)”ドラマを 構成しています。
坂木旬一38歳のその内面に織り成された夏の出来事です。

ドラマ的には大きな前提が二つあります。

”上京して20年。旬一は家庭の事情などから、
その間一度も帰郷していなかった。
 そして当時の恋人・中原祥子(加藤あい)とも
音信不通となっていた。”

何故にそうなってしまったのか?

ドラマ進行に伴い、それが解き明かされていきますが
義母(風吹ジュン)義弟(金子賢)の
”虫のしらせ”というか”胸騒ぎ”に
大きく依存した作りであったため、
若干のしこり(違和感)が残ってしまいました。
ちあき的には 前提解明のカタルシスは
得られなった感じです。


幻(んッ ?)の2役を演じた加藤あいは
1982年12月12日生まれ。
中原祥子役を演じたこの時
セーラー服があまりにもよく似合う17歳。



ちあき的には 加藤あいといえば”海猿”の
恋人役のイメージが先に強烈にあって、
女優業端緒で得たこのビックチャンスを
よくものにして後年の”海猿”の
恋人役を得たのだ といま思います。




”サイコホラー”という言葉を公式で見かけましたが、
それはこのドラマの本質の部分で明らかに違います。


なぜなら 20年前倉敷駅ホームで
父親(峰岸徹)に見送られた上京回想シーン

為そうとして為しえなかった18歳の夏の帰郷を 
やっと20年後に果たして、
中原祥子への贖い---その内省の過程を
アンロジカルに哀切に映像に見事に定着させているのを
観たからでした。


ちあきとしては
虚実皮膜という言葉を想起、
”サイコホラー”に 対置したい気分です。



同窓会05














虚実皮膜 意味 ---goo辞書より

 芸は実と虚の境の微妙なところにあること。
 事実と虚構との微妙な境界に芸術の真実があるとする論。
 江戸時代、
 近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)が唱えたとされる芸術論。

 ▽「虚実」はうそとまこと。虚構と事実。
  「皮膜」は皮膚と粘膜。
  転じて、区別できないほどの微妙な違いのたとえ 。
  「膜」は「にく」とも読む。


WEB 検索で見つけた 演出 源孝志さん への言及の採録

源孝志;みなもと・たかし

このドラマの源孝志監督の描写は
例えば次のようなくだりに象徴される。
豊川悦司のバイクの後ろに乗る加藤あいが、
彼の体に回していた両手を上げ、彼の顔を覆う。
事故死へと誘うつもりなのだ。

だが最後の瞬間、彼女はその手を下ろす。
カメラはその時クレーンに乗せた加藤あいの上半身を捉え、
バックの街路樹が下へと下がってゆくのを見せることで、
彼女が幽霊で、彼の命を奪うことを止め、
天へと帰ってゆくということを観る者に悟らせる。

このクレーン撮影は実にシンプルながら、
素晴らしい効果を上げている。
そして過去を辿る旅の最後に
同窓会で上映される8mmを見つめる豊川悦司の顔。
この場面はちょっと堪らないものがある。

このドラマは多分女より男の胸に
グッとこたえるんじゃないか。
それは男の方が過去を美化しやすく、
また過去に囚われ続けるいきものだから。
抑えた演技に徹した豊川悦司。

存在の希薄な美しさとでもいうべき、
白いワンピースの加藤あい。
風吹ジュンや金子賢など役者がみんないい。
それは役者はもとより監督の手柄でもある。
源監督自身の故郷岡山の、
倉敷や牛窓といった町の佇まいを切り取る眼差しの柔らかさ。

何より夜9時台のドラマにして、
この静謐感を貫いた演出に深く感銘を受けた。

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jikeidan ka11111:御元気ですか謎様 jikeidan です。私は正義活動にコツコツと努力してますよ、相変わらず警察関係者に警察不祥事隠し事件内容の告発等!改ざんされて驚きの日々を送っています。jikeidanの名前検索すると驚く事に警察不祥事関連検索タグは、全て消されています!余程警察庁に取って都合上悪かったのでしょう。グリコ時効事件について書いてから、告発ブログjikeidanが削除されはじめました。正直者は馬鹿を見ますね!相当の複数人の追い回し尾行があり!笑える程 警察不祥事関係者の暇さ加減に呆れます。余程 都合上悪いのてしよう。私がもし単なる被害妄想なら!警察関係者に相手してもらえませんが、、、的があたっているのでしょう!時効に成った未解決事件等だが、警察の都合が相当に悪い為に公になる事を恐れていると見えます。明日警察庁に抗議にと思っていましたが!また命を狙われては、叶いませんから静観して 悔しさに対して頭を冷やして 不調な身体の治療に専念致します。あなた様のブログを楽しみに拝見させてもらいます。ありがとうございました。jikeidan 中島

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20世紀少年のオッチョとあゆみお姉さんが出演してたのがすごいと思った
プロフィール

ちあき

  • Author:ちあき
  • 白線同盟駆坂あかね様
     御賜物<KAREN>

     『 0 』 ( 2013.07.05 )

    作曲・MIDI制作 嶋 是一さん



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