断章----謎を秘めた海

Aquapolis_1977.jpg


1975年の夏から秋にかけて、沖縄では、海洋博が開かれていました。

「灼熱の氷惑星」の著者 高橋実 氏は 海洋博のディレクターから
”あなたの「氷惑星」の話をしていただきたいのですよ。”という慫慂を受けました。

”私は、あの本を、いま最も面白い本として、みんなに話しているのですよ”
”沖縄海洋博のテーマは「海」です。だから、それに人と動物を加えて下さい。”
イリオモテヤマネコの発見者である戸川幸夫氏とともに このような要請を
受けたのでした。

イリオモテヤマネコは海封の証左なのかも知れない。
海が急に増水したと考えなければ説明のつかない事象であるのかもしれない。

きっと こんな着想をきっかけに 逡巡のすえ 高橋実 氏は

”いいでしょう。私は海と星を引き受けましょう。
それから、スライドをつけ加えましょう。水が出てくるところを
----私がつくります。”

と云いきりました。

この決断が 妄想から仮説への飛翔の発端であったと chiakiy は 思っています。


このような経緯をもつ このスライドは1975年11月に沖縄海洋博において
海をテーマとするセミナーなかで、およそ200人の聴衆を前にはじめて お披露目されたのでした。

わずか6分間のスライドで 生起した水の巨大な突出移動現象を
鮮やかに私達に示しただけでなく、その異変の時間の短さも
ほぼ同時性をもって 示したものでした。

1時間の持ち時間で、この大異変のお話は広範囲に渉った といいます
”なぜ絶海の孤島に、ある種の独特な動物が生きているのか?
(あるいは、生き残っているのか?)”

従来は、海準面を不動のものとして考えてきました。
そうして、陸地の方が隆起したり、陥没したりするものとして
解答を出して来ました。
そう 大陸が沈んで孤島が残った。
------そこに生き残っている諸動物は、沈んだ大陸から
徐々に追い上げられてきた。

しかし 高橋 氏は そのようには考えませんでした。
陸が沈んだのではない。海が上昇したのである と 逆発想したのです。
(氷惑星から水が移って来て 海ができた=大異変を伴う衝突事象が かってあった)

もし、大陸というものが、進化論的な意味で陸棲動物の発祥の基盤だとするなら、
絶海の孤島にいる陸棲動物(泳げないとして)は、基盤である大陸から
陸づたいに、古い時代に、その島(後年の)にやってきたことになります
。 
西表島のヤマネコは海が上昇した結果 取り残され
(海封(陸封に対置する概念)による祖形残存)
進化の逆保護もあって 現在に生き延びた と。
西表島の周囲は深さが1000mの海に囲まれています。
(水深1000mで大陸と陸続きになる=哺乳類の海封---約5000万年前)


高橋 氏はこの海封をもたらした大増水があった証拠と論理を
第2著書「氷惑星の謎」で示されています。


エニウエトク環礁のボーリングで得られた資料(コア)から 
環礁の外側で1380m 内側で1260mの深度に岩石基盤があり、
コアの精査の結果、この基盤の上を
第三紀始新世(約6000万年前)から現在まで連続的に 
浅海性堆積(珊瑚、浅海棲息の有孔虫など)が、海面まで積み上がっていることが
わかった。
「1952年米国地質調査所および米海軍によるエニウエトク環礁の調査」

”海は若いかもしれない”という考えはエニウエトク環礁の調査が出た段階で
海底地質学や海洋地理学の専門家から提出されていたそうです。

1.海水準は白亜紀以降の期間で千数100m上昇している。
  ---------と見られる生物化石の証拠がある。
2.海の深さは平均4000m
3.白亜紀は1億年前から1億数千万年前(地球年齢数十億年に比し
 30分の一ほどの短い過去のこと)である。
4.短い過去から現在までの間に海の三分の一ができている。
 (1項 の増水 千数百mは 2項 海の平均深度の三分の一)
5.もし同じ速度で海ができたのなら、海は約4億年前から出来始めた。
6.海の年齢は地球年齢に比し 極めて若いのでは?


ただし項4 5を否定する資料も見つかっているようです。
原始的な生物の化石と考えらているものが
約20億年前の岩石から発見されている。

さらに微生物学の研究成果として
数十億年前から活動していたと考えられる事象もあるようです。
間接的になりますが、微生物がつくったとしか説明できない
分子(それをもった物質)が堆積物から発見されているそうです。

これらは海の成因との関係がありそうですが、謎ですね。
(高橋氏は 仮説を出されてますが----超氷河紀が地球創生の頃からあった)


項1について 詳しく見て行きます。

1.造礁サンゴは浅海性のものです。活発に成長が認められる深度は45mまで。
2.サンゴ(の遺骸)は自地性(その場所で生きていた)のものであり、他地性ではない。
 堆積物は移動運搬の可能性があるが、 造礁サンゴは、他所から来たと考えなくてもいい。

このことは、エニウエトク環礁の岩盤が、かって浅海の位置にあったということの動かし得ざる証拠として、必要かつ充分なものです。

3.海は一億年に1000mの速度で上昇していった。
4.造礁サンゴは エニウエトク環礁 他で 項3の海面上昇速度に追随できるだけの 成長速度を 持っていた。
5.サンゴ礁の棲息分布は赤道を中央にして南緯30度と北緯30度の間に生存している。
6.造礁サンゴは海水の塩分濃度が25~40パーミル(水1000に対する比)に限ってその範囲内で生きている。
7.造礁サンゴの適性水温の範囲は16℃~35℃であり、この範囲外での生存はできない。
8.造礁サンゴの適性深度は45mらしいがペルシャ湾で深度175mからから生きている サンゴが採取された記録もあります。

これらは 平頂海山の頂きに残された浅海性有孔虫の化石の棲息年代が 
平頂海山の分布により(海面から頂面までの深さ が 分布地域により違う)
異なっていることと密接な関係があります。項3の補強資料といえます。

アラスカ湾海域の平頂海山群の頂面の水深は750m---の化石(白亜紀)
西部太平洋の平頂海山群のそれは1500mで高さが揃っています。--(第三紀中新世)

この関係は海山沈下では 説明がつかず(頂面までの深さに偏差があること)  
波による侵食だとかは全域同一水準ではないので 考慮外となります。

これも謎といえますが 高橋氏は 仮説をここでも提出されてます。---天体Mとの直接衝突がそれです。

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From chiakiy( HP ) To tsuki@cnet at 2000 12/24 22:35 編集 返信

ちあき サンタ 乱入 
海の 謎 プレゼントに 参りました。

ゆえあって 母と二人っきりのイブです。
ワインで 酔ってしまいました。

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ミステリー講座 投稿 
投稿日 : 2000年12月24日<日>22時51分
より 転載


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ちあき

  • Author:ちあき
  • 白線同盟駆坂あかね様
     御賜物<KAREN>

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