【白線流し】 二十五歳----いつの間にか大人になっていた。

20041121133512.jpg


BGM 『グレイスフレバー』
作曲・MIDI 制作嶋 是一さん
(ご本人より【chiakiy's Diary Memo】 へのBGMとしての使用許諾を得ています。
この楽曲は JASRACとは現在別扱いでご提供されている曲です。
この曲の著作権は嶋是一さんが所有されておられます)




【白線流し】の ファンの みなさん へ
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二十五歳 酒井美紀(園子)オープニングナレーション。
(これは収録VTRからの 聞き取り によりUP)
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------いつの間にか大人になっていた。
東京での時間はまるで早まわしみたいに過ぎていって---
何かひとつ見つけたと思った夢も
手のひらからすり抜けていく。

本当に自分が動いているのか分からなくなる。
誰かに動かされているような そんな気になる。

運命というには大げさだけど、自分では気付かない歯車が
どこかで動いているのかも知れない。
松本の高校から臨時採用の話が来たのはこの春---。
出版社の仕事も楽しく成ってきた頃。
でもなにかに背中を押されるように私は東京を離れた。
渉さんはスリランカから無事に帰ってきた--
そう慎ちゃんから聞いていた。

渉さんには逢わないまま 何故かそのほうがいいような気がして---
私は松本に 帰ってきた。

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”いつの間にか大人になっていた。”
実感でしょうね。誰しも振り返ればそうなんじゃないのかなあ。
わたしは そうだった。
あなたも--そうでしょうねえ。きっと。

”何かひとつ見つけたと思った夢も
手のひらからすり抜けていく。”

SP3「旅立ちの詩」で描かれた2001年における
白線流しの”青春の蹉跌”物語のふたり それぞれの拠って立つ場も
確かな生活基盤ではなく
”何かひとつ見つけたと思った夢”だったことが示されるんですね。
渉のスリランカでの海外青年協力隊生活
園子の”出版社勤務”-----が それらだった。

”誰かに動かされているような そんな気になる。”

前承フレーズの
”本当に自分が動いているのか分からなくなる。”
と対の筈ですが 尺調整の結果でしょう
ナレーションに沈黙があり、空白が出来ていた。
受け手に伝わる意味が違ってきますよねえ。これは。

"渉さんには逢わないまま 何故かそのほうがいいような気がして---
私は松本に 帰ってきた。”
-----渉がスリランカから還って来てお互い”逢わない”まんま”が
”何故かそのほうがいいような気がし”た 理由って
観終って1年が来ようとする今も 本当の答えを
----私なりに納得理解できる映像的な答え を 
私は 未だに 見つけられないでいる。
-------あなたは どうなんでしょうか?

--------(03.12.13 までの白線情報 04.12.12改訂)---------

03年9月6日(PM9~PM11:09)CX系で
SP4 ”白線流し 【二十五歳】”は 全国放映されました。

そのエンディングは以下。

1.「銀河鉄道の夜」を高坂の机の中から発見。
2.読み紐の位置は中ほど----ちゃんと読んでるなあ という園子の表情
3.エンドロールの 開始。バックは
”空も飛べるはず”
4.高坂 鉛筆を削るナイフのアップ
-----カメラ引いてデッサン中と判る。
5.慎司 坂で自転車を懸命にこぐ。
6.まどか ストレッチャーで分娩室へ移動中。陣痛。
7.慎司 病院の廊下へ駆け込み、ストレッチャーの脇を通り抜け、
椅子に腰掛けてる妊婦に
まどかがここを通ったか聞く所作のあと、
慎司の目線は前を行くストレッチャーに向う。
8.まどか 手を差し伸べる。(手のアップ)
慎司(夏制服の袖口から手アップ) その手を握り 励ます。
9.フジTV局前で車から降りる茅乃。
タレント側のドアを開ける茅乃。
玄関入り口に向うタレント。
その衣装を持って、それに従うスタイリスト茅乃。
10.冬美 現場階段を駆け下りる。(私服--交通整理の作業員の制服姿ではない)
11.冬美 喫茶店で原稿用紙に向かい執筆中。
12.菅田士郎(永井 大)が喫茶店に(私服--建設作業員の服装ではない)現れる。
---初デート。
士郎に気付き軽く会釈する冬美。
片手をあげて合図し、微笑み合うふたり。
立ち上がる冬美。
13大型書類鞄アップ。事務所から出かけるところの優介。
14優介 鞄を下げて 公園を歩く。
15優介 鞄を下げて 歩道橋を歩く。
16園子 教室での板書シーン。
授業(板書解答の解説)シーン。
別の生徒を指名、黒板に向う男子生徒。
17薄川 バックの”空も飛べるはず”が終わり、
薄川の”せせらぎ”に変り、
”フィクション”クレジットで終り。

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----このなかで映像(5~8)は特筆もの。ピュアです。

という訳で まどかの赤ちゃん は
登場しませんでしたが、
視聴者の記憶に残るだろう
流麗で美しい出産エピソード映像が
「二十五歳」の収穫のひとつとして、
わたし達白線ファンに残った。

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もうひとつ 
ピュアだと感じた特筆すべき映像--------。

メモリアルパークで園子の帽子が風に飛ばされるシーン。
教員採用と剛を飼い始めたことを父の墓前へ報告しに
母と(剛)とまったり歩くシーン。

この映像の初夏の陽射しを避けるための帽子をかぶった美紀ちゃん
二十五歳のメモリアルそのもので
化粧品や毛髪ケアのCM映像と見まがうばかりに神々しく美しい。
この映像を編集で残した本間Dの映像センスは
本編 SP 1 2の岩本映像を彷彿とする。

今回の撮影収録に際し撮影ポジションについて、
カメラ久坂保氏はこんなコメント(公式HP)をしている。

-----今作品では、あえて役者とカメラの距離をおいて撮影することを心がけました。
普通のシーンはもとより、
顔のアップを撮るときもカメラを従来より遠く設置してます。
それは、背景のぼやけ具合とかを考えてのことなんですが、
そこらへんが良く出てるといいですね。----

メモリアルパークで園子の帽子が風に飛ばされるシーンを
久坂氏の仕事(職人芸の域に達しているとわたしは思ってる)の達成に
呼応する形で 本間Pの映像センスが保持された
稀有な幸運な実例として挙げることができると思う。

尺調整の嵐のなか カットされることなく、視聴できたことに感謝。

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今後の白線流しを考える上で、大きな問題点は
渉(と美里)が”白線7人のこれから”を指し示す
エンドロールに出なかった こと。
本稿冒頭に明らかなように、
人数的にはエンドロールに登場したのは7人。
---しかし白線メンバー7人じゃない。
ラスト薄川に7人の白線は流されなかった。

これはあたかも 「二十五歳」第1部
というスタイルの終り方みたい。
「二十五歳」は その2部を想定しないことには
青春卒業の劇的空間としては完結しない と思う。

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こんなTV誌掲載の本間P談話があった。

「今作から登場した美里と士郎は、
次回・パート5にも登場します。
特に士郎は次回でスポットが当たります。
それぞれ、渉と冬美の人生に大きな影響を与えるし、
これからの「白線ー」のカギを握る重要人物なんです。
実は、レギュラー以外の出演者が
2作続けて登場するのは初めて。
みんなが結婚適齢期になってくると、
仲間以外の異性に恋をするほうが自然の流れ。
リアリティーを追求すれば、
必然的に現れてくる存在ですよね」(本間P)

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完結してないSP4から次に描かれるSP5までの時の流れを
安易なナレーションで説明するのは止して欲しいです。

また 本間PがSP5で士郎や美里を
”これからの「白線ー」のカギを握る重要人物”
と位置付ける意図が説得力を持つのも、
SP5の物語の内容次第の事だと熾烈に思います。

---------(03.09.26 までの 白線情報 改訂04.08.01)----------

某TV番組誌の本間P&Dインタビュー(下原稿)--二十五歳関連部分
関係者より提供公開許可を得ましたので 以下に掲載します。
今回二十五歳をDする理由もわかったような気がしてます。

-----------

連ドラで苦労するところって、どう終わらせるかなんです。
連ドラの「白線流し」は莫大な費用と時間と手間をかけて、彼ら7人が
おとなになった時のドラマの回想シーンを、数字はとれなくてもいいから
賞がとれるレベルのいい作品をワンクールつくったつもりでいる。
でも「白線流し」は2年おきの連ドラみたいな感じで、
まだ本当の最終回を迎えてないないので、その苦労はしてない。
苦労といえば、ドラマ的に見やすく、わかりやすく作ると
「普通のドラマみたいだ」なんて「白線流しファン」に怒られ(笑)
まったりしたのを作ると、ファン以外のヒトから
「わからない」といわれること。
どっちにしても 何かいわれるなら、好きにやるぞ、と思って、
微妙な心の移ろいみたなものを描き続けよう と思っている。

キャストもスタッフもなれてくると
演技や演出が器用になってくる。
この作品はそうならないための鏡みたいです。
自分の心を見透かし、嘘や邪心を射抜かれるようで怖い。
しんどいけど、
今後も登場人物の成長をずっと追っていきたいですね。

(2003.08.23までの白線情報の掲載をカットします)
 
    by 白線同盟 ちあき

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